8月の展覧会《夏期特別写真展》

“Still Movements”

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2007年 8月8日 (水)〜25日(土)

レセプション:8月10日 (金)  午後5−7時30分

開画廊時間 :火〜土 12:00-6:00PM

(閉館日 日曜日・月曜日)

《夏期特別写真展》“Still Movements”

井上壽美雄 / スチュアート・リーズ
三村 亨 / 中西 純

NY Cooギャラリーでは、井上壽美雄、スチュアート・リーズら4名の写真家による、夏期特別写真展 “Still Movements”を開催致します。「伝統とデジタルを超えて進化する現代の写真」をフィーチャーしました。

イタリア、ギリシャ、フランスを中心に、すでに高い国際的評価を得ている井上壽美雄は、4人の中でもっとも「写真家らしい写真家」と言えるでしょう。いまもフィルムで撮った写真を自分で現像する井上は、自ら漉いた厚さ1センチ以上の和紙に、まるで絵画のように筆で丁寧にイメージを“描いて”いきます。撮影から作品完成まで、時には半年近くかかることもあるというモノクロ・イメージは、表面に無数の小石を埋め込んだような和紙の粗いテクスチャーと相成って、木炭画を想わせる静寂と暖かみを醸し出しています。


イラストレーターとして、20年間以上に渡りニューヨーカー・マガジンを始めとする一流誌で活躍してきたスチュアート・リーズ。デジタル写真とペインティングをミックスした彼の作品は、シュール且つ日常的。線、明かり、影といったクリエイティブ・エレメントを効果的に利用することで、“超然”と“慣性”が同時に存在する、独特の幾何学的アピアランスを生み出しています。


今回特別展の作品制作に際して、三村亨はデジタル・カメラ、コンピューター、レーザー・プリンターなど、現代であればどこの家庭にもありそうデジタル・テクノロジーを活用しました。自然をモチーフに、現像、焼き付け等フィルム写真に伴う一切の“写真的手作業”を排した三村の「デジカメ芸術的写真」は、その手法、目的等あらゆる面で、井上の作品の対局にあるといえるでしょう。

中西純は、井上同様フィルムで撮った写真を自分で現像し、焼き付けるという伝統的手作業で制作されたモノクロ・シリーズ、”Reminiscing”と”Afternoon Scent”、デジタル・エンハンスメントを使ったアブストラクト・シリーズ、”Focus Pocus”から数点ずつ出展。いずれも、独特のコンポジション、絵画性が特徴となっています。

 

 

 

スチュアート・リーズ

Long Brick in the Grass 17X11

三村 亨

やさしい母 / 9.5 x 11

 

 

NYCoo Gallery