「ニューヨークの空気」シリーズ

私は十代の頃からフランスの前衛芸術家、マルセル・デュシャンの作品に魅了されています。このシリーズは、フィラデルフィア美術館に展示されているデュシャンの「パリの空気50cc [55cc air de paris]」にインスピレーションを得ました。1919年に制作されたこの作品は、パリの薬局で買った空のアンプル容器にパリの空気を詰め、ぶら下げ、レディ・メイド・アートと呼ばれています。私はヴェネチアのヴィンテージ・ガラスビーズとガーナのコンテンポラリー・パウダーガラスビーズを使い、通常ギャラリーで絵を掛けるのに使用するテグス糸で吊るしました。ガラス・ビーズをカンブリア紀の化石やアフリカ産ビーズと組み合わせることで、気まぐれな不均衡という面白味を加えました。

TOPPI (突飛) NYC - sumi nakazato -