ムラーノ・シリーズ
イタリアを旅行したとき、最初の一週間をヴェニスで過ごしました。あらゆるネックレスの店に出入りし、ムラーノのガラス美術館で世界史について再び思いを馳せました。ルネサンス時代にヴェニスは世界貿易の中心地の一つで、ムラーノ・ビーズはヨーロッパ、アフリカ、アジア、そして新世界であるアメリカ大陸にいたるまで貨幣として使用されたり物物交換に使用されていました。ムラーノ・ガラスの製造技法が外部に流出するのを防ぐため、ガラス職人はムラーノ島に強制移住させられ、島を出ることを禁じられ、逃亡を図ったものは処刑されていました。シンプルな透き通ったガラス玉から複雑な銀や金箔のビーズまで、その純粋な美しさと種類の多さには驚くばかりです。ムラーノ・シリーズでは、手吹きガラスのビーズをTOPPI独自の組み合わせで仕上げました。
TOPPI (突飛) NYC - sumi nakazato -
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