日本剪画協会
2007年 日本剪画美術展 ニューヨーク展
『残しておきたい日本の美しい風景』
「剪画」の「剪」は、「切る」を意味しています。つまり「剪画」は、「切る画」ということです。黒い和紙を刀(カッターナイフなど)で切り抜き、絵画の作品に仕上げる美術の技法ですが、はさみを使い模様や人物などを切り抜く「切り紙」とは、剪画は区別されています。
日本には古くから、祭りの時などに、神官が身を浄めて、白い和紙を刀を使って「鯛」や「野菜」を切り抜いて、神前に飾りました。中国には「剪紙」という伝統的な紙工芸が、現在も盛んに行われています。この様な伝統的な手法に現代的表現方法を取り入れた「剪画」は、新しい美術として近年日本国内外にて高い評価を受けています。
今回の展覧会は、国連に於ける特別展(2007年2月12日〜23日。一般未公開)と併せ、「2007年日本剪画美術展ニューヨーク展」の一環として開催されます。展示作品数は、日本の四季を彩る風景、美しい自然と共にある暮らしの姿、心に残る懐かしい日本の街並みなどをテーマに制作された小・中作品を中心に、国連が約20点、当ギャラリーにおいては約30点を予定しています。
日本剪画協会(NPO)会長の石田良介は、「日本剪画協会では、2004年にモントリオール展、2005年にニューヨーク展を開催し、北米の多くの皆様に剪画を楽しんでいただきました。今回、我々の第3回目の海外展を、再びニューヨークで開催できることを誇りに思います。是非とも日米文化交流の一環として、ニューヨークの方々に剪画の素晴らしさをぜひ鑑賞していただきたい」と、抱負を述べています。
日本伝統工芸の切り紙を芸術に昇華させた剪画の美を、心ゆくまでご堪能ください。
|