NY Coo ギャラリー 7月は、「Sakura flutter」 と題した、書、写真、そして帽子のユニークなコラボレーションのグループ展です。
「さくら Flutter」は、Kayon による書、Ailink による写真、そして aco による帽子、それぞれ個人の作品に加え、書と写真、また帽子と3人のコラボ作品(合作)というユニークな展示となります。
インクペインター Kayon(カヨン)は、静岡に生まれ、5歳の時から書に親しみ、現在も師の下で書道の研究を続けるかたわら、その技法、技術を生かし、枠にとらわれない様々な表現を目指し、写真、メイクアップ、フラワーアレンジメントとのコラボレーションなど、多様なアートを創り出している。日本文化をこよなく愛し、小唄、三味線、和服も研究中で、現在は、海外に生活拠点を置き、日本文化と世界を繋げる表現活動を探っている。今回は、枠にとらわれない視線を共有したい姿勢から、中国古典臨書作品、およびオリジナル小作品を発表する。
フォトグラファー Ailink(アイリンク) は、長野県出身。家業でもある医療に幼い頃から興味を持ち、薬科大学卒業後、現在は薬剤師として東京の調剤薬局に勤務している。その傍ら、海外旅行をきっかけに写真に興味をもち始め、いつしか写真を通して"自分自身を表現したい"と情熱をかける。個人作品の他、音楽、映像、デザイン、絵、書といったさまざまなジャンルのアーティストたちとのコラボ作品にも力を入れ、取り組んでいる。人と人、新しい何かとの出会い、それを繋げていきたいとの願いが アーティスト名 Ailink に込められている。 四季の移り変わり、はかなく美しい瞬間、そして旅、そのいとおしさを今回「ephemeral」というテーマで写真に詩を添えて発表する。 また自身の写真のテーマである「色=color」をどこまで表現できるかが挑戦でもある。
帽子デザイナー aco(アコ)は、埼玉県生まれ、文化服装学院在学中から帽子に興味を持ち独学で帽子製作を開始、2005年には帽子ブランド「rawumber plus hat」を立ち上げる。その後、2年間渡英し、経験を積む。2007年日本でフリー帽子デザイナーとして活動再開、東京の帽子屋「OLDMAN」と協作している。ミュージックプロモーションビデオ、映画、CDジャケットなど、オーダーメイドによるオリジナル作品や委託販売を中心に活動中。木々、空、風など自然が自身への大きな力となり、またそこに人が関わることでより大きなエネルギーになる。新しい種がまた植えられるよう想いを込めて、天然草(シゾール・パナマ・ブンタールなど)、フェルト、革、ボタン、シルクリボンを素材に独自の帽子作りを展開する。 今回、個人作品のタイトルは、「harvest」。日本で植えてきた種を育て、ニューヨークでの展示に向けて収穫する。ブランド名「rawumber plus hat」には、未熟のまま 完成された姿を持たず 決められたカタチにはまらない 未知の可能性を秘めた帽子を生み、創り出す思いを込めている。
Kayon がモデルのコラボ作品「TOKYO乙女」では、日本の伝統文化を力強く、そして美しく表現し、また3人の共同作品では桜が舞う様と東京に自分達の想いを込めている。
また、写真・書・帽子のコラボレーションでは、日本の花、桜、まさにその花の “はなどき”、満開から散るまでを、その時間変化をも感じさせる世界を「桜時」 として表現する。
「さくら」は日本という国の文化や私達自身を現し、それが舞い、羽ばたくような表現をしたい、新しい形で日本文化、日本をアピールしたい、という全員1980年代生まれという若い世代のフレッシュな表現をぜひお楽しみください。 NY Coo Gallery |