第3回目になるAsian Art の飯田良一キューレションの色々なアンティークの作品展覧会と今回、初めてのブランドデビューであるビーズを使用したアクセサリーの作品ブランド名「ton - demo - nai」の発表展覧会を開催いたします。
Antiques(Asian Art )
今回は、明治時代の掛け軸、磁製皿、塗り物のお椀やお重、金工、木製の色々な種類のお盆やアンティークの作品を展示販売いたします。
18世紀の柿右衛門窯のぐいのみの透き通るような繊細な白の地に絵付けされた色鮮やかな模様や、唐津焼で名高い中里太郎右衛門窯の向付(皿)、銀チロリ(熱燗でも冷や酒でも)も揃えました。この機会にアンティークの食器やお盆を日常生活に取り入れ、時代を超えて豊かで大切な時をお楽しみください。
掛け軸は、「最後の浮世絵師」と呼ばれる明治時代の、小林清親(1847〜1915)の作品です。小林清親は、光と影のうつろいを情感豊かに描いた「光線画」と呼ばれる風景画で一躍有名になりましたが、明治14年(1881)以降、光線画の制作を取りやめ、「ポンチ絵」と呼ばれる風刺画を積極的に描くようになります。庶民たちの暮らしの一場面を面白おかしく描いた表現は、現代の漫画に通じています。
Crafts(ton-demo-nai)
日本語の「とんでもない」の意味あいとして、しきたりなどに対して思いがけないことが起こったときの驚愕の表現です。この反抗的かつ自由な精神がこのブランドの制作者である彼女の新ラインのアクセサリーのインスピレーションとなっています。「ton-demo-nai」アクセサリースは、新・旧、半貴石・粗石、美・醜(何が美しくて何が醜いかは誰が決めるのやら)、派手・質素の異なる性質のビーズを取り合わせて、美術史や文化表現をコンセプトにした新しいスタイルを作り出しています。
ビーズ細工は、絵を描くのと同じように、色や線や手触りを組み合わせて、身につけるイメージを思い描かせてくれます。そして絵画同様に、表現が微妙に異なります。特に古いビーズは手に入れられるものが限られていますので、その時の偶然の出会いから作品が出来上がってきます。
今回のガーナ・シリーズは、何年か前に蚤の市で惹かれたビーズにちなんで名づけました。ちょっとがっしりしているので、このネックレスを黒のカクテルドレスやT-シャツとジーンズに合わせてつけられるようにアレンジし、ガーナ・ビーズを他のタイプのビーズと「とんでもない(意外な)」組合せで作られています。
「マンハッタンに住んでるので、ギャラリーや美術館、古物商にはよく足を運んでいますけれども、何よりも思いがけない体感は蚤の市、古道具屋、サルベーション・アーミー、ストリートにもあります。創造工程の喜びを皆さんも身につけることによって楽しんで頂きたいと思っています。」と制作者は語っている。
同時開催絵画展覧会:中里斉、中根和美、渡辺啓子と一緒にお楽しみください。
皆様のお越しを心からお待ちします。
開廊時間が以前と異なりますので、ご注意ください。
NY Coo Gallery
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