5月のNY Coo Gallery は、版画家 永野みきの個展 ”Layers of Color” を開催いたします。宮城県出身の永野は、多摩美術大学大学院を卒業後フィラデルフィア カレッジ オブアートに留学、その後ニューヨークのプラットグラフィックセンターなどで銅版画を制作。現在はニュージャージー州に住み、モノプリントを中心に制作している。ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィアなどを中心に展覧会に出品し、ヨーロッパ、南アメリカ、アジアでの国際展にも多数出品してきた。近年は子育てを終え積極的に制作に取り込むアーティストである。複数の版を使用し、色の重なりを探る。それぞれの版が注意深く置かれる事で、印象的な光がネガティブなスペースと裂け目から現われる。自然の姿をインスピレーションとして使い、水、空気、木々、氷などが光を捕らえるイメージを表現する。一つ一つの作品は周囲と感覚を凝縮した結果である。とても蒸暑い日には、紺碧の波の間に入り口が現われる。身に突き刺さるような寒い夜には、心の奥底の投影から木々が現われる。喜怒哀楽と共に時の混乱が描かれている。版画という概念を超えた永野みき独自の世界をお楽しみ下さい。
イメージトップ: "Elements-II" monoprint with drawing 27"x20"
イメージ左: "Mid-Ocean Window" monoprint 23"x19", イメージ右: "Surroundings" monoprint 19"x23"
● Necklaces by TOPPI (突飛) NYC’s Hitoshi Nakazato Series
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