3月29日に飯塚国雄画伯をお迎えして、アーティストとしての生涯について語っていただきました。飯塚さんは渡米する日本人がまだ少なかった時代に海を渡り、幾多の困難を乗り越えてアメリカでアーティストとして認められました。
当初は樹脂等を使用した彫刻作品を制作されていましたが、1971年に帰国した際に被爆者だったお父様に案内されて行った長崎原爆資料館の写真に大きな衝撃を受け、その後は戦争の悲惨さや愚かさを訴える作品を制作されるようになりました。
1995年の国連50周年を記念して国連内で発表された「炎・ナガサキ」は、世界に衝撃をもたらし、1998年にそれまでの活躍により日本政府から紺綬褒章を授与されました。
戦争の悲惨さを描く一方で、平和のもららす微笑みや安らぎなどを表した作品のシリーズも制作され、2013年にNY Coo ギャラリーで開催された個展では母親に抱かれる子供や、柔らかに微笑む女性の姿など、鑑賞する者の心を暖める作品を発表し、好評価を得ました。
このように素晴らしいご活躍の飯塚さんですが、講演中も、パーティーの間も参加者一人ひとりに優しくお話くださり、私共もとても勇気付けられ明日から頑張っていく糧となった時間でした。
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